仕事をしよう!①(体に効く!)
私が19歳で関節リウマチと診断されたとき、医師に『大学も、就職も、結婚も、出産も、長生きしたいならやめたほうがいいね。』と言われました。そのとき、一番ショックだったのが『仕事ができない』ということでした。大学は好きな勉強に没頭しているわけではなかったし、結婚は性に合わないと思っていたし、子どもは苦手だったし。だから病気を告げられる前から、わたしは仕事に生きる人生だと思って生きていました。
なのに・・・。これまで感じてきた、社会に何かしら自分の才能や力や存在のもつエネルギーを還元したいという思いが打ち砕かれた瞬間でした。こっぱみじんに打ち砕かれたら、かえって闘志が沸き、何に対しての怒りだかわかりませんが、『そこまでいうなら、全部やってやる!』とこぶしをふりあげていました。
あれから13年、大学も卒業し、就職もし、結婚もし、そしていま、自分が心から打ち込める仕事をやっています。わたしがもしあのとき、少しでもあきらめて妥協して、未来の自分を信じられなくなっていたら、今のわたしはなかったのだと思います。あのときのわたしを立ち上がらせたもの、それは自分の存在を世に残したいという思いだったように思います。それは『だれかの為になる』ということでした。
題名にある『仕事』とはお金という報酬を得るものだけをさしているのではないのです。『その人がその人の本分を全うすること』を意味しています。病気だからできなくなることは、いっぱいあります。でも、その人だからできることもまたいっぱいあるのです。それに気付けて行動できたら、体は答えてくれます。
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コメント
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私は・・・どうなのかなぁ。
誰かのためになることを、してるのだろうか?と訊かれたら、YESと答えられないと思う。自信がありません。
マクロビオティックをもっと自然に出来るようになれば、それで誰かの為に何かできるのかもしれないけど。
今の仕事は、私の本文を全うする仕事ではない、いわゆる「飯の種」だと思います。というか、そう思わなければやってられないというか。
自分らしく生きるには、世の中には雑事が多すぎます・・・。
投稿: fujitamanegi | 2005年9月24日 (土) 23:24
fujitamaさん、コメントありがとうございます。
わたしはfujitamaさんにコメントを頂くようになって、そして『会いたい人』と言われるようになって大きな励みになりました。それは私の為にfujitamaさんがして下さった大きな『仕事』です。心から感謝しています!
わたしは仕事ってその人がその人らしいことをしたとき、感謝の気持ちが帰ってくることをいうのだと思っています。帰ってくるものが物質的な表現なのか、精神的な表現なのかの違いがあるだけだと。
だから少なくともわたしにとって、fujitamaさんはfujitamaさんしかできないことをして頂いたと感謝しています。
それにお金という形で戻ってきているのもまた、感謝の気持ちが戻ってきているのだと思います。それが目の前の人か、めぐり巡って辿り着く人の感謝かの違いがあるだけだと思うのです。
わたしの尊敬する方がブログで、『自分が健康になるだけで、地球を健康にすることができる』とおっしゃっているのを見たとき、ほんとにそうだと思いました。自分の欲だけで生きていく人は真の健康にたどり着けないですよね。逆に真に健康な人は食べ物に感謝ができ、その食べ物を作ってくれる地球に感謝し、大切にすることができるということだと思うのです。だからfujitamaさんがマクロビを通して、ご自分の健康を考えていらっしゃることは、ひいては地球の為になる大きな仕事につながっているのだと思います。
fujitamaさんらしさ、雑事を吹き飛ばすくらいのパワーがあることを信じています。長くなりすみません。
投稿: ぢゅん | 2005年9月25日 (日) 00:32
こんばんは、ぢゅんさん。
僕は人と比べ、何が出来るだろう?と考えることが多いです。まだ答えはありません。
人は「木」のようなものですね。
僕は支えてもらえないと倒れそうな弱い木です。
でも神様がたくさんの支えてくれる人を僕に与えてくれます。その感謝を忘れず、花を咲かせ、美味しい実を付けることでその人たちを幸せに出来たら・と思います。
投稿: macrobi papa | 2005年9月25日 (日) 02:06
ぢゅんさん、こんにちは!
私は先日、とても素敵な言葉に出会いました。
『自分の身体が不自由で誰かの介護がないと何も出来なくても、
その介護してくれる人にありがとうと言葉をかけてあげられるし、
言葉が不自由でもニッコリ微笑むことが出来る。
自分のそういう行動で、自分を介護してくれている人に感謝の気持ちが伝われば、
その人を幸せに出来るかもしれない』
。。。ちょっと長いですが、そんな内容の文章でした。
私達は、生きているだけで誰かを幸せにしているのかもしれませんね。
投稿: ちゃこ | 2005年9月25日 (日) 09:55
papaさん、コメントありがとうございます。
わたしも『自分ができることが小さすぎて悲しくなる』と人に言ったことがあります。そのとき、『宇宙の大きさや、歴史の長さから見ればナポレオンがしたことだってささいなこと。大事なのはどんな志を持つかということ。』だと教えられたときがありました。
papaさんの常に志を果たそうとして、行動していらっしゃる姿は多くの人のパワーに繋がっていると思います。
『人は木』素敵な言葉ですね!水にも、光をくれる太陽にも感謝感謝の日々です。
投稿: ぢゅん | 2005年9月25日 (日) 21:55
ちゃこさん、コメントありがとうございます!
ちゃこさんの書いてくださった内容、とっても勇気が沸いてきます!
わたしも時々、ひとりで洋服を脱げなかったり、車のドアを開けられなかったりするときがあります。そんなとき、夫がふっと手伝ってくれて、それに笑顔でサンキュー!と言えた時、なんだかあったかい空気になるような気がするんです。
介護する人、される人、ボランティアする人、される人、などの枠組みではなく、『あなたとわたし』の間に流れるものが暖かい空気である関係を自然に作っていきたいと思っています。
ありがとうございました!
投稿: ぢゅん | 2005年9月25日 (日) 21:59
はじめまして。メイコです。私もリウマチ因子を抱えています。発病はしていませんが、疲れがたまったり、冷えたりするとすぐに手足がこわばってしまいます。結構ハードな仕事をしているので、職場にはタフな人が多く、そういう人と比べて「何で私だけこんなにからだが弱いんだろう」と悔しい思いをした時期もありました。でも、いつのころからか「自分にできる限りのことをしよう」と思えるようになりました。確かに健康な人と比べれば、あきらめなければならないことも多いけれど、自分が大切だと思っていることを何か一つでもできればいいんじゃないかと。私は人間相手の仕事をしているので、体が弱いということで見えてくるものもありますし。ぢゅんさんのように、病気をバネに充実した生活をしている方がいると、勇気が湧いてきます。ありがとう!
投稿: メイコ | 2005年9月25日 (日) 22:33
メイコさん、はじめまして!
こちらこそ、元気が出るコメントを頂き、ありがとうございます!
わたしも、病気によってできないことが目に見えてきたときから、できることがより鮮明に見えてきたように思います。
メイコさんがおっしゃるように、自分の体が弱いことで相手の様子がよくわかることも、いまとなっては宝物のように思います。
メイコさんのブログにもお邪魔させていただきます!ありがとうございました!
投稿: ぢゅん | 2005年9月25日 (日) 22:58