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2005年12月28日 (水)

マッサージをしよう!(心に効く!)

今年の冬はわたしにとって、チャレンジの冬です。去年、薬のアレルギーでショック症状を起こし危篤にまでなってから、西洋医学に対しての考えが全くかわりました。自分の気力体力を立て直しながら、あらゆる情報を集め、薬を使わない治療方法に切り替える決心をしたのが、今年の9月。それから徐々に薬は減りつつあります。そして薬を減らしはじめて、最初の冬がいまです。
薬を飲んで痛みを抑えていた頃でも、冬の寒さはリウマチ患者にとっては天敵です。それを今年は薬に頼らず乗り切ろうとしています。正直、辛い(苦笑)。びっくりするほど体が動かず、びっくりするほど痛いです。でも免疫療法の医師が『血液、いい状態になってきたよー。がんばってるねー。』と言ってくれているので、なんとか気持ちを保てている状態です。でも『本当にこの痛みから解放されるときがくるのだろうか?』と毎日思ってしまいます。
そんなとき、山形の父の入院がありました。一も二もなく、山形に駆けつけ、毎日病院に通いました。それは自分でも驚くほどの体力と、痛みからの解放の時間でした。札幌を離れ、いつもどおりの治療はできず、生活も非日常なのに、です。きっと、歴代のじっちゃん、ばっちゃんが空の上からパワーを送ってくれていたのだと思います。
それでも、義父が亡くなったショックと休む間もないお葬式の準備の中で、ついにドーッと体が崩れる瞬間がきてしまいました。ちょうどその日、福岡からわたしの両親が駆けつけてくれたので、一晩、両親の宿で休むことになりました。
宿に向かう車の振動が体に突き刺さるように痛い、息をすると肋骨が動くのが痛い、おはしを口に運ぶ腕の動きがまた痛い、当然、座る姿勢も、寝る姿勢も、わたしを楽にはしてくれませんでした。それで、母が『とにかく温泉に入ろう、あったまろう』というので、ちょっとずつ足を動かし、家族風呂まで行きました。当然、自分で服をぬぐ力もなく、母の介助でお風呂に入ることが出来ました。
それからです、母の『集中治療』が始まりました。そうです、わたしの二人目のマッサージセラピストは母です。お風呂で温まった体をひたすら、さすります。冷たい手足に体温が戻るまで繰り返します。母はマッサージの資格もありません。それはもう、ひたすら愛情を注ぐマッサージだったのでしょう。その一晩の集中治療のおかげで、なんとわたしの体は軽やかに歩けるほどに、笑顔が出るほどに回復したのです。
マッサージという行為は、皮膚から皮膚へエネルギーを移すことなのだと思うのです。それが愛であり、善の意識であるなら、体だけでなく、心にも響くマッサージになると思います。そこには資格があるとか、勉強をどのくらいするとか以上に、相手のことをどれだけ思えるかという要素もあるのだと思います。だから、わたしは家族の中でマッサージをすることを勧めています。ある程度の大人になると、親の肌に触れる機会や、逆に子どもの肌に触れる機会は少なくなるかもしれません。そのとき、『マッサージしよう!』という口実があると、照れがなく、触れ合う時間が持てます。それが言葉以上に何かを伝える時間にもなるのです。

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コメント

>ぢゅんさん、こんばんは

『手当て』 と言う言葉がありますね。
『痛いところに手を当てる』=『治療する』
そんなコメントをしている人がいたのを思い出しました。
ぢゅんさんはお母様に『手当て=治療』してもらったのですね。
信頼している人に手を当ててもらうだけで痛みが取れるのも実に不思議です。
マリックじゃないけど、『ハンドパワー』 って本当にあるのだと思います。

ちゃこさん、ありがとうございます!
そう、まさにハンドパワーとしか言いようがないですね。
そして、それは誰もが持っていて、ちょっとした勇気や、愛で人に伝えられるものだのですよね。
ちゃこさんもいっぱい、人にハンドパワーを伝えている人なのだろうなあと思っています。

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