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2006年2月 6日 (月)

体調不良から学ぼう(心に効く!)

私の人生で福岡、東京、仙台、札幌と過ごしてきましたが、そのどの土地でもわたしは入院の経験があります。3日間のときもあれば、一ヶ月のときもあり、なんだか行く先々で入院しているような感じです。でも夫の実家の山形でだけはそんなことはないだろうと思っていたら、今年の初め、ついに入院する事態になってしまいました。
最初は『どうして!?』と思いながら病院のベッドで過ごしていましたが、ちょっと熱が下がった日のお昼、窓の外を見るとそこに温泉旅館が見えました。その旅館は7年前、私たちが結婚披露宴を行った旅館でした。『あれから7年か~』感慨にふけっていると、義母が面会に来てくれて、『これ、書いたからよ~看護婦さんに渡しといて~』と入院承諾書を持ってきてくれました。そこには身元引受人の欄に義母の名前が、そして連帯保証人の欄に義父の友人の名前が書いてありました。しかも本人との関係の欄には『友人』と書かれてありました。福岡育ちの私にとって7年前は見ず知らずの土地だった山形で、いま身元引受人も連帯保証人も瞬時になってくれる人がいる、そのことが改めてありがたく思いました。
義母はお店の合間をぬって毎日面会にきてくれました。そのたびソファに座って、義父の話をしたり、じっちゃんばっちゃんの昔の話をしたり、ゆっくりした時間が持てました。今まで大人の付き合いだった義母と『親子』になるきっかけの時間でした。また『友人』と書いてくれた方の奥様も毎日、一品手作り料理を持って面会に来てくれ、そのおいしい郷土料理のおかげで体力の回復も早くなったのでした。
義父がなくなってわたしが山形でやるべきことを見失いそうな気持ちだったとき、『あなたの周りにはまだまだいっぱいいるよ』といわれたような気がしました。
どうして山形での入院だったのか、それは夫の故郷を自分の故郷として見直すためだったのだと思います。

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コメント

ぢゅんさん、泣けました。
何も書けません。

何度読んでも、涙が頬をつたいます。
「義母と親子になる」
「夫の故郷を自分の故郷として見直す」
想い・重い言葉です。

マクロ美風さん、2回もコメントいただき、感激です。
若いうちから病を持ってしまうと、何かをしてもらうたびに気持ちが萎縮してしまうところがどうしてもあって、みんなに迷惑をかけてる気になってしまうのですが、今回、『そんなことなーんにもないよ~』っていろんな方にあったかく包んでもらった気がしました。
人には『病も個性だ』なんて励ますのに、自分のことには結構、落ち込みが激しかったりします。でもそこから学んで、ちょっとでもみなさんに何か伝えられたらと思いました。
暖かいコメント、ありがとうございました。

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