福岡滞在日記③
はじめて、すっぽん、食べてしまいました!
両親がなんとかわたしの元気回復のために一食でも効果がでそうな食材はないかと探した結果、『すっぽんだ!』ということになったそうです。
昨夜、そのすっぽん専門店に言ったのですが、すっぽんの内臓、活血、サラダ、からあげ、鍋、雑炊、デザートのフルコースでした。
あのグロテスクな姿からとーってもアクの強い、においのきつい食材だと思っていたのですが、まったく、間違いでした。
内臓のオードブルもさわやかな甘みすら感じるほど上品な味。恐がっていた活血もりんごジュースで割ってあり、さわやかな後味でした。
鍋は酒とサバ節で作ったスープにすっぽんの身だけ入っているシンプルなものでした。そのスープを一口飲んで、うなるくらいのおいしさと同時に、体の中にパワーがなだれ込んでくるような気がしました。病気の方に飲ませたいからとスープだけ買いにいらっしゃる方がいるというお店の方のお話に、『なるほど、これは元気になりそうだね』と納得の味でした。
すっぽんは約2億年、姿かたちを変えずに生きていた生命力の強い生き物だそうです。活血は血流促進で冷え性の緩和、甲羅のコラーゲンは血管を作り、肌の調子も整える効果、油の不飽和脂肪酸は血液の活性酸素を除去する効果、そして身の豊富なミネラルやたんぱく質は血液浄化や免疫力アップにと、中国では歩く漢方薬と言われているそうです。
また福岡では『がめ煮』という鶏肉や根菜を使った煮物があるのですが、その昔、川で取れたすっぽん(かめ)を使っていたことからついた名前だそうです。わたしにとってははじめての経験でしたが、ご先祖様たちには日常の味で、遠いふるさとの味なのかもしれません。
『ありがとう、ごちそうさま』としっかり命を頂いたら、なんだかすっぽんが私の中でしっかり力をくれているような気がしました。
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コメント
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実は、私、「がめ煮」も「すっぽん」も好物なのです(でした)。
ノドがなりましたよ~ン。
投稿: マクロ美風 | 2006年2月13日 (月) 20:16
マクロ美風さん、ありがとうございます。
おお!がめ煮までご存知ですか!
筑前煮とちがって、彩りも悪く(笑)、田舎っぽいところがわたしは大好きなのです。
今年のお正月は作れなかったから、札幌に戻ったら作ろうかなと思っています。
投稿: ぢゅん | 2006年2月14日 (火) 20:50
ぢゅんさん、こんばんは!!
すっぽん効きそうですね。^^
以前、すっぽんのドリンクを飲んで徹夜で試験勉強したんですが、妙にハイになって全然眠くなりませんでした。
ただ、僕的には下のアラ鍋にとても惹かれました。
そんなにアップで撮られると食べたくなっちゃいます。(笑)
う~ん、この季節にはやっぱ日本酒と一緒に食べたいですね。
最高!
ちなみに一番好きなラーメンは、博多・一風堂です。たまに、横浜でまわざわざ食べに行くぐらいです。
投稿: shigeo | 2006年2月15日 (水) 22:37
むかし一度だけスッポンをサバいたことがあります。
生きているヤツ。
「花子」なんて名前付けたら、情が移ちゃって
すこし涙が出ました。
美味しく食べながらも命のありがたさを
強く実感したのを覚えています。
今の子供たちはそういう経験がありませんね。
スペインの子供たちには、一夏ニワトリや豚を育てさせ
最後の日に食べてしまうのだそうです。
ショッキングだとは思いますが、
命のありがたさを感じるうえで
それは大切な行事なのかもしれませんね。
投稿: macrobi papa | 2006年2月17日 (金) 11:51
shigeoさん、こんにちは!
あらを食べるなら、11月の出始めの頃がコラーゲンぷりぷりでお勧めです。
ほんとにお魚?と思ってしまうくらいです。
でもほんと、おいしそうな料理の写真って心をわしづかみですよね(笑)。
わたしもみなさんのブログへお邪魔するたび、つばをゴクンと飲んでます。
投稿: ぢゅん | 2006年2月17日 (金) 13:17
papaさん、こんにちは!
さばいたんですか、スッポン。それは一生忘れられない貴重な体験ですね。
人間は光合成ができないので、植物にしても動物にしても、他の『命』を頂いて、自分の命を繋ぐしかないですよね。
そのことをしっかり認識しておかないと、傲慢な生き方になってしまうとわたしも思います。
貴重な思い出話をありがとうございました。
花子ちゃんも、ありがとう!
投稿: ぢゅん | 2006年2月17日 (金) 13:24