小説家の卵子
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それは突然の思いつきではなかった。
振り返ると小学生時代までさかのぼる。
ある日、国語の授業で原稿用紙2枚の物語を作る宿題が出た。
800字を作り出すことに四苦八苦しているクラスメイトをよそに、わたしは原稿用紙46枚の大冒険物語を書いていき、皆に驚かれた。
書いている最中は主人公の前に広がる世界に、現実よりも光を感じていた。
その経験からだろうか、いつかは小説を書く人になりたいと思っていた。
大人になって現実の厳しさが押し寄せる中、空想の世界に没頭する時間はなく棚上げになっていたのだが、最近になってまた小説を書き始めつつあるのだ。
でも、ふと「小説ってなんだ?」という疑問が湧く。
なんせ、35年の人生で小説を読んだ記憶がほぼゼロなのだ。
物語と小説の違いは?
小説にはジャンルがある?
わたしが書きたいのはどのジャンル?
そもそも“小説”にルールはあるのだろうか?
と、いうことでとりあえず、片っ端から小説を読んでみることにした。
何を読むかというところでまた行き詰る。
本屋に行って「小説を下さい」と言っても、八百屋で大根を買うほど簡単ではないだろうし。
そこで一番身近な本の虫、オットにオススメ小説を借りることにした。
はたして、わたしの読書の秋ははじまったのである。
この1週間で6冊。ほぼ一日1冊ペース。
読み終わったら、オットが本棚から次のオススメを持ってくる。
わんこそば読書状態。
「さすが!」「なるほど!」とうなるものもあれば、「こんなんで映画化できるのか」と思うものも・・・。
オットに「良い小説とはなんぞや」と問うと「世界観」と返ってきた。
“世界観”ねえ~。
あらゆるジャンルの書き手から見せられる世界観にしばらく浸りそうな今年の冬である。
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注)題名は小説家のタマゴにすらなっていないという意味です。
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コメント
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ヌヌヌ、
ライバル・・・。
いやいや
強敵出現!
現実は・・・厳しい!
頑張らねば〜〜〜!
はっぴい せかんどば〜すでい♪☆♪
投稿: sako | 2008年11月27日 (木) 12:02
僕も宿題で冒険小説40枚くらい書きましたよ。
他にもいたんですね、そういう人(笑)。
小説に出す外国人の名前が、全然浮かばなくて、母に尋ねていた記憶があります。
だから「ポールマッカートニー」とか海賊役で、登場してた。
小説、書きましょうよ。
なんか面白い感じのが出来そうな気がします。
投稿: macrobi papa | 2008年11月27日 (木) 18:00
sakoさん
小説っておもしろいですね。
何が面白いかって、同じものがないこと(笑)。
その小説が好きか嫌いかは好みの問題だけど、人の頭の中をのぞいている気がして楽しいです。
逆に自分が書くときはのぞかれる気がしてはずかしい。
ノンフィクションのブログより、小説のほうが中身を見られる気がしています。
お互いがんばりましょ~
投稿: ぢゅん | 2008年11月27日 (木) 23:31
papaさん
papaさんもこの手の宿題に燃えたほうなんですね
あのときの原稿が残ってたらおもしろいのにな~なんて思っています。
それにしても裏社会の海賊にポール(笑)!
センスいいですね~。
とりあえず、手を動かして書いてみようと思います。
ありがとうございました~!
投稿: ぢゅん | 2008年11月27日 (木) 23:35
ぢゅんさん作小説・・・読んでみたい気がする〜。
物語を書く宿題なんてあったんですねぇ〜。
原稿用紙を使う宿題と言えば、作文か読書感想文くらい。
作文はまだ小説に繋がる部分がありますが、感想文にいたってはかなり苦戦してましたー。
本は大量に読んでたくせにすごく苦手で・・・
「面白かった」だけじゃなんでダメなのっ!?と本気で思ってましたからねぇ。( ̄▽ ̄;)ゞ
(小説家の才能ゼロ)
幼児教育科での授業で童話を書くって宿題はありました。
高度で複雑な心理描写をする文学よりも、単純明快でわかりやすい童話の方が書きやすかったかも。(児童文学になったらムリ〜)
そうそうやっぱり小説はタイピングではなく、万年筆か鉛筆を持って、原稿用紙にモクモクと書き連ねるのが粋ですよねっ!!
もちろん和服で。
投稿: aki | 2008年12月 1日 (月) 08:40
akiさん
感想文の宿題、ありましたね~!
夏休みとか特に!
わたしは本を読むこと自体が嫌いだったので、あわてて読んで感想書いていたような気がします。^^;
でも童話も難しいですよ~!
大人と子どもの感じる、わかりやすさやおもしろさって違うと思うし。
大人が作っている『おかあさんといっしょ』がなぜ子どもにウケるのか不思議でなりません(笑)。
原稿用紙と万年筆だけはいつもあるのですが、着物は~・・・、緑茶をすすりながら・・・ぐらいで勘弁してください(笑)
投稿: ぢゅん | 2008年12月 2日 (火) 12:52