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2013年2月21日 (木)

五味さんつながりで

思えば五味太郎さんを本気で好きになったのは大人になってからかもしれない。
子供のころはあおむしとかぐりとぐらなどたくさんの絵本の中のひとつだった。
大人になってあるとき、五味太郎さんの仕事を追うドキュメンタリー番組をみた。
その時に好きの度合いが一気に増した。

“こどもをなめるな。大人より鋭いこどもの感性には気を研ぎ澄ませて臨まなければ”的なニュアンスのことを五味さんは言っていた。
仕事場の部屋はもちろん、廊下の端から端まで資料になる本が山積みだった。

あの線の角度に、あの色の決定に、あのシンプルな画面の裏にこれだけの情報や想いや選択があるのだなと思った。

それからわたしの仕事のポリシーのひとつが
『シンプルの裏に山ほどの“理由”を持とう』になった。

初心にかえりたくなると五味さんの絵本がふと現れる気がする。

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