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2013年7月 3日 (水)

夏の夜長

いやあ、暑いですね〜。
寝るとその瞬間から背中が燃えるように暑いです。
寝苦しくて、全然寝つけません。
それで夏の夜長。(^^)

ベッドに入って眠れないといろんなこと考えたり、思い出したりしませんか?
それも変なことばっかり。
最近思っていたのは私は昔っから器用貧乏だったなあということ。
なんでもそこそここなすけど、誇れるほどの成果は出せない。

そんな器用貧乏話を思い出しました。
高校の頃、バイト禁止に逆らって、有志?たちが同じバイト先に入れ替わり立ち替わり、働きに行ったことがあったんです。
学校のやり方にいろいろと考えることがある時期だったので、ま、ここは一つみんなと同じ経験しとくか、くらいの感じで参加しました。
バイト先はお弁当工場。
男子は夜中に行って唐揚げのつまみ食いばっかりして、女子は昼間におばさまたちの派閥争いを横目にお弁当を詰めていました。

おばさまのリーダーが「高校生は全然使えん!」ってことを叫んでた。
まあ、そうでしょう。コロコロ変わるたび仕事教えなきゃいけないし、真剣味は足りないしね。
そんなある日、どうしても人出が足りず、重要なお弁当の仕上げ部分を任されることになったんです。
「どうせできないだろうけど、レーンを止めることだけはせんでよ!」と怖い顔で念を押され、引き継いだのはタクワンを入れること。

いや、これがなかなか難しいんですよ。
大量に積んであるタクワンのバットから瞬時に二枚取り出し、少しずらしてご飯の上に乗せるんです。
二枚はバラバラになってもいけない、後ろのタクワンが恥ずかしそうに少し顔を出してるくらいの重ね方。
スピーディーに流れてくるご飯の端、でもこぼれ落ちるほど端っこではなく、かと言って梅干しの存在を邪魔しないくらいの定位置にそっと添える。
この間、約二秒。永遠と思われるほど流れてくるお弁当達。
全体的に茶色いお弁当の中で真っ黄色のタクワンは結構目を引く“差し色”になっているので、位置がずれると最終的にはねられます。

これをね、私、見事にやってのけてしまったんです。
そしたらその日が終わった時、おばさまリーダーが
「あなた、素晴らしかった。高校生でタクワン最後までできたの、あなたが始めてよ!」と。
・・・。悲しかった。私、何を褒められてんねん!って思った。
バイトは辞めました。

夏の日のセツナイ思い出。
褒められれば何でも嬉しいわけじゃないってことを知った夏でした。
寝苦しかった夜が、さらに寝苦しくてなりました。
今日はスッと眠れますように(≧∇≦)。


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