自分の価値は・・・
先日、カンブリア宮殿という番組を観ました。
地域再生の話。
一つの直売所がその町の農家を救うという内容でした。
その中の一例で愛媛県の内子町の例があったのですが、そのプロジェクトに参加された農家の方の一言に心打たれました。
“自分の価値は自分で決める”
力強い言葉でした。
それまで農家はただの労働力だった。
農家の嫁はその想いがもっと強かったそうです。
夫の後ろでひたすら労働し、自分が作ったものがいくらで買われ、どこに運ばれ、誰が買ってくれたのかわからない。
苦労してもしても報われない、先のない労働。
そんなときに町に直売所ができる話が来て、これだ!と申し込んだ。
夫の畑からシイタケを盗んで直売所に持って行った。
怒鳴られたけど、次の日も、次の日も盗んで持って行った。
それは「これなんですか!?シイタケ?こんなに大きいの初めて見た!」と目の前で手に取って買ってくれるお客さんを見たから。
それまで苦労でしかなかった農家の仕事が、感動に変わった・・・と。
それからドライフラワーの技術をみんなに教え、ヒット商品を生み出したり、地元のみかんを使ってパンを考案したり。
農家の嫁軍団の怒涛の快進撃がはじまったそうです。
「自分の価値は自分で決める。これが農家が本当に自立できる道だと思います。」
内子町の野田さんはおっしゃっていました。
どの産業にも言えることかもしれません。
いままでのやり方ではなく、生産者がやりがいも収益も力も持つ時代にしないと日本の産業はすたれてしまう。
わたしたちがそれを支えるには、正しく消費すること。
そして正しい政治家を選ぶことです。
そしてみんなで『自分の価値は自分で決める』生き方をしましょう!
内子町の野田さんの言葉に、なんだか清々しい気持ちになった夜でした。
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